企業が過去に発行した新株予約権付社債(転換社債=CB)償還への対応を
急いでいる。
株価低迷で株式への転換が進まず、旭硝子やソニーは満期償還に向けた準備を
本格化。
NECトーキンなどのように投資家から償還請求を受ける例もある。
金融危機の影響で社債など資本市場からの調達が難しくなっており、
CB償還の資金手当ては企業財務の重しになっている。
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■■■ 今日のCONTENTS ■■■
1.金融市場の環境について
2.旭硝子やソニー CP発行など検討
3.オリックス CB発行
4.第一三共 銀行から借り入れ
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■■■ 1.金融市場の環境について ■■■
世界的な金融市場の混乱の影響から、国内金融市場で資金の逼迫感が
強まっています。
企業が短期資金の調達に使うCPの金利は上昇し、3カ月物国債の利回りに
対する上乗せ幅が10月に0.57%となりました。
高めの金利でないと買い手が現れないためで、発行が減少しています。
社債も5年物国債に対する上乗せ金利がほぼ10年ぶりの水準に拡大し、
発行額が減少しました。
このように市場からの資金調達が難しくなった企業は銀行への依存度を
強めています。
必要時に約束した額の範囲で借り入れができる「融資枠契約」
(コミットメントライン)の利用額は10月に前年比で2割強も増え、
過去最高の約5兆3,000億円となりました。
銀行はその原資の調達を加速し、金利に上昇圧力がかかり、
銀行間取引の目安となる東京銀行間取引金利(TIBOR)は
10月の利下げを帳消しにする水準まで高まりました。
このような状況により、景気がさらに悪化する懸念があります。
企業の財務担当者はこのような環境を見ながら、資金調達を
行わなければならず、厳しい状況です。
金融市場の動向に目が離せません。
関連記事については、バックナンバーをご参照ください。
日銀、 0.2%利下げ 2008.11.01
大企業、銀行依存度強める 2008.11.27
次に、いくつかの企業の資金調達の状況を見てみます。
■■■ 2.旭硝子やソニー CP発行など検討 ■■■
旭硝子では、1993年に発行したCB総額 1,000億円(残高 979億円)が
12月26日に償還期限を迎えます。
CPなど短期市場で償還資金を調達する方針で、金融市場の動向を見ながら
「社債発行や長期ローンへの借り換えなども考えたい」としています。
ソニーは2003年に発行した 2,500億円のCBを12月18日に償還します。
手元資金で対応する予定ですが、12月はクリスマス商戦用の在庫や売掛金が
膨らみ手元資金が減少するため、CPや銀行借り入れも検討するようです。
■■■ 3.オリックス CB発行 ■■■
オリックスはCB発行で資金を調達します。
12月17日に発行するCBの利率を1%にするとのことです。
同社は、「CBの利率はゼロが多いなか1%に設定するなど、
個人投資家の買いやすさに配慮した」としています。
■■■ 4.第一三共 銀行から借り入れ ■■■
第一三共はインド製薬最大手、ランバクシー・ラボラトリーズを買収しました。
(第一三共、初の最終赤字も 2008.11.22参照)
買収資金にあてるため、 2,000億円を短期借入金として銀行から調達しました。
買収総額は 4,887億円で、残りは手元資金を充当しました。
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