セブン&アイ・ホールディングスは2009年 3月に、グループ資金を一元管理する
キャッシュ・マネジメント・システム(CMS)を本格導入する。
余剰資金を金融統括子会社に集約し、資金の不足しているグループ会社に
配分することにより、年約10億円の金融収支改善を目指す。
信用収縮に備え、資金を機動的に確保できるようにする。
買収などで拡大したグループの相乗効果を高める狙いもある。
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今日のCONTENTS
1.セブン&アイのCMS導入計画
2.CMSについて
3.CMS導入の留意点
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1.セブン&アイのCMS導入計画
セブン&アイは2段階で、CMS導入を検討しているようです。
まずは、本体のほか、セブン−イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂、
セブン&アイ・フードシステムズなど国内20社に導入します。
ミレニアムリテイリングなどへ順次対象を広げ、 3年後をメドに
国内グループ全体に拡大したい考えです。
金融統括業務は子会社のセブン&アイ・フィナンシャルセンターが担います。
子会社の持つ資金が一定量を超えた場合、資金を自動的に
金融統括会社の口座へ集約する一方、不足した場合は配分します。
金融統括会社が一元的に運用することで、グループ全体の利息収入を
約10億円増やし、将来は有利子負債の削減につなげたい考えです。
これはどういうことかというと、例を用いて説明します。
子会社A社は10億円の資金余剰、B社は15億円の資金余剰、
C社は 5億円の資金不足だとします。
このままだとA社とB社は別々に余剰資金を運用し、C社は金融機関などから
資金調達することになります。
CMSは、それを一元管理しようというものです。
A社から10億円、B社から15億円を集め、B社に 5億円を配分します。
これにより金融子会社に20億円が集まり、一元的に運用します。
バラバラに運用するよりも有利な運用ができるということです。
一方、B社は銀行借入を返済し、グループ全体の有利子負債の削減に
つながるわけです。
セブン&アイは2005年に持ち株会社制を導入しました。
その後、2006年に百貨店のミレニアムリテイリング、
2007年に子供用品事業の赤ちゃん本舗を買収しました。
事業面では店舗開発などでグループの連携を進めていますが、
財務面でも相乗効果を高める必要があると判断し、
CMSを導入することにしたようです。
2.CMSについて
CMSとは、キャッシュ・マネジメント・システムの略です。
「連結経営」と言われるようになってかなり経ちますが、
CMSはまさに財務面における連結経営といえます。
例えば、連結BSに現預金が1000億円計上されているとキャッシュリッチに
見えるかもしれません。
ところが、実際は現預金が子会社に分散されており、親会社が自由に使える
キャッシュはそれほど多くないといったケースがあります。
一方で、連結BSの有利子負債が500億円計上されていたりします。
先ほどの例のように、ある子会社は資金余剰で、ある子会社は資金不足
といった状況が考えられます。
また、資金不足の子会社がバラバラに資金調達を行うといったことも
考えられます。
こうした状況を解消し、親会社または金融子会社に資金を集中し、
一元管理するのがCMSです。
では、CMSの機能を見ていきます。
CMSの基本機能は、プーリング、ネッティング、支払い代行の3つです。
プーリングは資金集中及び一元管理で、先ほど説明したとおりです。
導入目的としては、プーリングがメインになることが多いと思います。
ネッティングはグループ会社間の債権・債務を相殺し、差額で決済する
方法です。銀行への振込手数料などの削減ができます。
支払い代行は、親会社または金融子会社がグループ会社に代わって
一括して支払いを行うことです。
企業の状況に応じて、どこまで導入するかを決めることになりますが、
プーリングから支払い代行までを導入すれば業務の効率化も期待できます。
3.CMS導入の留意点
まずは、システム対応を検討する必要があります。
CMSを導入することにより、複数社で毎日資金のやりとりの仕訳が
発生します。利息の計算も複雑です。
これらを会計システムに自動的に反映させる仕組みがあってこそ効率化に
つながるのです。
最もエネルギーを要するのは、子会社の理解を求めることでは
ないでしょうか。
子会社にとってもそれぞれ事情があり、資金不足の会社は導入を歓迎し、
資金余剰の会社は導入に反対するということになりがちです。
そこは、グループ全体最適の考えで進め、
親会社がいかに求心力を発揮するかが重要です。
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連結企業の内部資金移動って必須ですよね。
これが出来て初めて連結されてる意味があるというもんですもんね。
後、
>まずは、システム対応を検討する必要があります。
>CMSを導入することにより、複数社で毎日資金のやりとりの仕訳が発生します。利息の計算も複雑です。
の部分の利息ってなんの利息の事なんですか?
親会社に資金集中させるケースを考えると、
単に親子会社間で資金を移動させるわけではないのです。
資金余剰の子会社は親会社への貸付、
資金不足の子会社は親会社から借入という形をとります。
グループ会社とはいえ、別会社なので、
貸付・借入に対して利息が発生するのです。
計上や決済の方法は毎日、月次などがあります。
ありがとうございます!