2012年11月01日

不正会計を防ぐ 下

日本経済新聞 2012.10.27(14面)

『不正会計を防ぐ』の2回目。

今日は監査の側からの対策です。

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今日のCONTENTS

1.期待ギャップ
2.監査提言集

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1.期待ギャップ

監査の側から不正を語る場合、避けて通れないのが、期待ギャップ
です。これは古くからある議論ですが、一体どういう意味なのでし
ょうか。

株主などの利害関係者は監査人に不正の発見や摘発を期待していま
すが、会計監査の主目的は企業が作成する財務諸表が適正かどうか
であって、不正の摘発ではないという議論です。

財務諸表が適正かどうかについては、重要でない箇所が多少間違っ
ていても問題にしないというレベルの適正性です。

この理屈は非常に分かりにくく、かつ、受け容れられにくいものだ
と思います。

また、期待ギャップという言葉は一方的な監査側の視点であり、市
場の期待に応えていないだけだという意見もあります。

オリンパスや大王製紙のような不正が起きると、必ず監査法人は何
をやっているのだと批判されます。

監査法人や会計士を批判するだけでは解決にはつながらない一方、
会計士側も期待ギャップを埋める必要があります。

2.監査提言集

そこで参考になるのが、「監査提言集」です。

「監査提言集」は、日本公認会計士協会が粉飾などの事例をまとめ、
その対応ポイントを提言集としてまとめているもので、毎年改訂さ
れているようです。

最新のものは、2012年7月3日に公表されています。

監査におけるポイントを幅広くまとめており、監査人は必ず目を通
しておくべきでしょう。

『不正会計を防ぐ』と題して、2回にわたり記事を掲載しましたが、
不正を発見・防止できなかったことについては企業側、監査側のど
ちらが悪いと責めるのではなく、すべての関係者が不正防止の精度
を高める努力をする必要があります。

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バックナンバー

2012.10.29 不正会計を防ぐ 上

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