2012年12月18日

中外製薬 国際会計基準(IFRS)を任意適用

2012年12月14日、中外製薬は国際会計基準(IFRS)を任意適用すると発表しました。

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今日のCONTENTS

1.中外製薬のプレスリリース
2.補足資料の要約

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1.中外製薬のプレスリリース

今日は、中外製薬のプレスリリースから。

中外製薬は、2013年12月期から国際会計基準(IFRS)を任意適用し、2013年第1四半期から
IFRSに基づき開示を行うことを発表しました。

詳しくは、「国際会計基準(IFRS)任意適用に関するお知らせ」と
補足資料「IFRSによる財務報告について」をご覧ください。

2.補足資料の要約

中外製薬は、IFRSを任意適用する目的として、
・国内外投資家の利便性向上と裾野の拡大
・経営管理指標の一本化

の2点を挙げています。

まず、財務会計面での影響を見てみます。

移行日を2012年1月1日としていますが、移行日時点でのJGAAPとIFRSの差異を見てみると、
有形固定資産が最も大きく+604億円、次いで無形資産が+47億円となっています。

製薬会社なので、研究開発費の会計処理の差異が最も大きいかと思いましたが、有形固定資産
の差異が最も大きいという結果になりました。これは、有形固定資産の減価償却方法を定率法
から定額法に変更する影響です。

一方、2011年のPL影響を見てみると、営業利益がJGAAPの624億円からIFRSでは594億円と30億
円減少していますが、特別損益の組み替えを除くとIFRSでの営業利益が16億円増加しています。
これも、最も影響が大きいのは有形固定資産の減価償却方法でしょう。

次に、管理会計面について見ていくと、JGAAPでは営業利益を管理指標として使用していまし
たが、IFRS適用後はCore営業利益という独自の指標を使用します。

JGAAPの特別損益がIFRSでは営業損益に含まれることになるので、管理指標を変更する必要が
あったのでしょう。

営業利益を管理指標として使用している会社は多いと思いますが、IFRS導入に伴い、管理指標
を見直す必要があります。中外製薬のやり方は参考になるかもしれません。

その他、IFRS移行後の配当方針として、社内外一貫してCore実績を成果配分に連動させる方針
を掲げています。また、営業FCFを管理指標として新たに採用します。

これらが、経営管理指標の一本化ということなのでしょう。いわゆる、「グループ会社を同じ
ものさしで評価したい」というニーズがIFRS任意適用のひとつの動機となっている例は他社に
も見られます。

興味のある方は、中外製薬のプレスリリースをご覧ください。





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posted by yamataka at 22:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国際会計基準 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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