2013年01月07日

子会社から配当を受けたときの連結仕訳

明けましておめでとうございます。
今年も「ビジネスに役立つ会計ブログ」をよろしくお願いいたします。

本日のテーマは連結仕訳。

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今日のCONTENTS

1.当ブログへの質問
2.個別会社の処理
3.連結仕訳

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1.当ブログへの質問

このテーマをとりあげたのは、当ブログに以下の質問があったからです。

質問:
「連結消去仕訳で貸方に資本剰余金がくることはどういう場合が想定されるでしょうか。」

この質問に対して一旦回答したのですが、あまり適切な回答ではなかったので、それなら記事
をアップする形で分かりやすく回答しようと思った次第です。

回答は、「子会社からその他資本剰余金の処分による配当を受けたとき」です。

以下、設例を使って説明します。

2.個別会社の処理

設例

P社はS社の株式を100%保有しています。
S社はP社に配当を100支払いました。ただし、利益剰余金からは配当できない状況なので、
資本剰余金から配当しました。

この場合、P社とS社それぞれの個別財務諸表における仕訳は以下のとおりになります
(ここでは源泉税は考慮しません)。

S社
(借)資本剰余金 100 (貸)現預金   100

P社
(借)現預金   100 (貸)S社株式  100

配当金を受け取った場合の貸方科目は通常「受取配当金」(営業外収益)となります。ただし、
資本剰余金から配当を受けた場合は出資の払い戻しと考えるため、貸方科目は「S社株式」と
なります(例外はありますが、ここでは省略します)。

では、連結上はどうなるのでしょうか?

3.連結仕訳

連結手続きの基本は、
・親子会社の個別財務諸表の合算
・親子会社間取引、債権債務などの相殺消去
となります。

上記設例の場合、P社、S社個別会社の視点では配当金の受け取り、支払いになります。しか
し、連結決算ではP社、S社を単一企業グループとして考えます。個別会社の視点では配当金
の受け取り、支払いであっても、連結の視点ではS社からP社に単に資金が移動しただけと考
えます。したがって、P社、S社でそれぞれ計上した仕訳を取り消す必要があります。

具体的には、連結仕訳は以下のとおりになります。

(借)S社株式  100 (貸)資本剰余金 100

この仕訳を入れることによって、P社、S社間の配当金の取引はなかったことになります。

以上のように、連結消去仕訳で貸方に資本剰余金がくる例は、子会社からその他資本剰余金の
処分による配当を受けたときということになります。

これで当ブログへの質問の回答になっていると思いますが、いかがでしょうか。

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バックナンバー

2009.06.05 資本剰余金で配当 広がる

参考書籍






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タグ:連結
posted by yamataka at 22:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 連結財務諸表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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